■ひとマチ点描■武道館で歌ったブラジル人アニソン歌手

ニッケイ新聞 2009年10月20日付け

 〃アニソンの女王〃堀江美都子さんの通訳をした非日系のリカルド・クルスさん(=写真=27)は知る人ぞ知る「アニソン歌手」の一人だ。
 元々のアニメ好きが高じて17歳の時、栃木県宇都宮市の高校に留学し、ホームステイしながら日本語を学んだ。帰伯後、アニメフレンズなどのイベントを通して、日本のアニソン界の実力派が集まったグループJAMプロジェクトJAMメンバーと知り合い、デモテープを送ったら公募に合格したという実力(強運?)の持ち主。
 「アメリカのコミックは現実離れしているけど、日本の漫画はもっと現実の感覚に近いことを描いているから人気がある」と昨今の漫画人気を分析する。
 今年6月にはJAMの一員として東京・武道館でライブをして8千人を前に歌った。若くして、しかもブラジルからあの武道館で。「夢をかなえました」というのも無理はない。(深)