東西南北

ニッケイ新聞 2009年10月23日付け

 サンパウロ市イビラプエラのOcaでは22日~12月20日に、フランス年にちなみ、サンテグジュペリの代表作「星の王子様」展を開催。作者の生涯を伝える展示や1900年代のフランスを再現したコーナーも用意される。入場料は18レアルだが、60歳以上の人と公立校生徒は無料とか。
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 マラニョン州で7万本の大麻が植えられている所を発見と21日付G1サイト。今度は麻薬の国内生産かと気が重くなるが、森林警察の手も届きにくい同地域では、不法伐採の取り締りが厳しくなったパラー州から逃れた製材業者による森林伐採も増えているという。サンパウロ市クラコランジアから周辺地域に移動した浮浪者や麻薬常用者の姿と一脈通じるものが・・・。
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 23日まで応募受付中のリオ市の掃除夫(GARI)は1400人の募集だが、20日までにほぼ11万人の申し込み。金融危機などで失業した人もいるのか、博士号所有45人、修士号所有22人、大学院卒80人など、予期せぬ応募者も。基本給486・10レアル、食券237・90レアル、保健プラン加入、交通費支給が条件の同職への応募資格は、中卒にあたる8年生卒業以上。応募最多は中卒レベルだが、筆記試験はなく、身体能力テストだけの募集に高学歴者が応募してくるのも時代の流れか。
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 18日にリオ市で起きた文化団体アフロ・レッガエのコーディネーター殺害事件の現場を撮った防犯カメラ映像が、21日に放映され衆目を集めた。事件直後に現場を通り、犯人2人を追った警官が、犯人が被害者から奪った衣類を持ち帰ったというもので、被害者に見向きもせず、犯人も見逃した警官2人の処罰と遺族へのお詫びの言葉が22日に発表された。