岩手県人会=答礼訪問団7人が母県へ=千田会長「さらなる交流を期待」

ニッケイ新聞 2009年10月23日付け

 ブラジル岩手県人会(千田曠暁会長)は、昨年6月に開催された「ブラジル県人会創立50周年記念式典」に出席した達増拓也岩手県知事、渡辺幸貫県議会議長を始めとする慶祝団への答礼訪問を9月4日から28日の日程で行った。
 訪問団は千田会長夫妻ら7人。一行は県知事や盛岡市長、関係市町や新聞社、地元テレビ局などを訪問し、ブラジルの現状の紹介や同県人会のアピールを行った。
 江刺市の文化財や宮沢賢治記念館などの名所旧跡なども視察。また、ブラジルに県特産品や文化を紹介するという今後の県人会活動を見据え、流通や物産関係者と打ち合わせを行った。
 創立50周年記念式典にも参加し、来伯4回を数える岩手県民謡協会主催の「歓迎の夕べ」では、100人が歓迎。千田会長自らマイクを握り、自慢の喉を披露。
 訪問団の一人、工藤五三郎さん(83)は、故郷滝沢村へも5年振りに訪問。村役場の全職員が講堂に集まり、里帰りを祝ったという。
 千田会長は、「各地での思わぬ歓迎会が嬉しかった」と古里の温かさに触れ、「これからも、普段から母県と繋がりを保っていきたい。来年はパラグアイピラポ県人移住50周年があるので、ブラジルにも寄ってもらいたい」とさらなる交流を期待した。