コラム オーリャ!

ニッケイ新聞 2009年10月27日付け

 ポンペイアの労働人口約7千人のうち約4500人がJACTOグループ従業員という。その規模の大きさに驚いた。
 そのJACTOを創立した西村俊治さんは、企業経営だけでなく農工学校や小中学校を設立、SENAI学校に資金援助を行うなど同地の教育に力を入れてきた。アフリカからの入学生もいたそうだ。
 その最初の一歩となった西村農工学校が今年、26期目の卒業生を最後に幕を閉じる。今後は、FATECマリリア校のポンペイアキャンパスとして活用される予定だ。
 西村俊治博物館を訪れると日本力行会の永田稠会長の言葉「珈琲より人を作れ」が飾られていた。独自の学校が姿を消すのは寂しく思うが、教育への貢献という俊治さんの思いが新たな形で実現されると思いたい。
 12月に行われる最後の卒業式。今年もたくさんの関係者が集うだろう。
      (裕)