大耳小耳

ニッケイ新聞 2009年11月14日付け

 リベルダーデ区のガレリアに中国語の張り紙が。壁だけでなく、床にも張ってある。何だろうと立ち止まったが、「禁」「吐」「痰」の字から、すぐに内容は分かった。近くにいた管理人に聞くと、「中国人が唾を吐いて困るから、知り合いに書いてもらったんだよ。全く…」と顔をしかめていた。
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 国家統合省のサンタナ事務次官がサンフランススコ河流域に作っている灌漑設備の規模の大きさを説明するのに「1500万立方のコンクリート(22階建てのビル750棟分)」とか「動かした土砂の量はモルンビー蹴球場900個分」と表現し、最後に「ここはサンパウロ市だからモルンビーに例えたけど、ほんとはもっと大きいマラカナンでの個数」と補足。6万人余収容のモルンビーと、8万人のマラカナン。まあブラジルの国土の広さ、土木工事の壮大さを考えれば、2万人分ぐらいは誤差のうちか。
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 カラオケ大会や数々のイベントに出演する「コロニア歌手」がいるが、日本のブラジル人社会でも―。毎日新聞によれば、結成夫婦デュオ「ノーヴォ・テンポ」が人気だという。ドス・サントス・ジョアンさん(43)、日系三世とマルシアさん(34)で、結成から8年。日本各地の公演は講評を博したが、今月末のブラジル帰国を決めた。CDも販売される予定で「日本のおかげで夢を叶えることができた」と喜ぶ。コロニアでも是非、凱旋コンサートを開いてもらいたいもの。