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2009年度百歳表彰=サンパウロ市伝達式に8人が出席=全伯39人が一世紀の誉

日系社会ニュース

ニッケイ新聞 2009年11月17日付け

 日本政府の2009年度100歳高齢者表彰状伝達式が、12日午後サンパウロ市モルンビー地区の在聖日本国総領事公邸で開かれ、26人が表彰された。表彰者8人、代理人8人、その家族のほか、山下譲二文協副会長、与儀昭雄県連会長、重岡康人老ク連会長など約50人が出席した。
 今年の表彰者は在聖総領事館の26人に続き、在ホノルル総領事館13人、在クリチバ総領事館7人、在アルゼンチン大使館3人、在リオデジャネイロ大使館2人、在サンフランシスコ総領事館2人、在リマ大使館2人など16在外公館で計65人。
 在ブラジル大使館、在ベレン総領事館、在マナウス総領事館、在レシフェ総領事館での各1人の表彰者を含め、ブラジルでは計39人が表彰を受けた。
 大部一秋在聖総領事は、「並々ならぬ御苦労の末に今日の晴れ舞台を迎えましたことは、本当に喜ばしいことです」と伝え、「立派な人生の模範を多くの後輩たちに示してくれたことに、深く感謝を申し上げます」と称えた。
 花城淑子さん(沖縄)、川村さたよさん(宮城)、中田政人さん(広島)、日野重雄さん(愛媛)、矢野若江さん(愛媛)、安里幸永さん(沖縄)、石神とみえさん(岐阜)、平井志づこさん(山梨)に大部総領事と栄子総領事夫人から、祝状と記念品が伝達された。
 「身に余るほどの喜びです」―。そう大きな声であいさつし会場を沸かせたのは、19歳で移住した花城さん。来場者に歌を披露するなど、お達者ぶりを見せつけた。
 「ありがとうしかありません。皆さんがよくして下さり、私は本当にめでたい生まれです」と感謝を示した。
 1928年に来伯、農業に従事した後バールを経営した中田さんは、「本当にありがたいことです」としみじみと語った。
 「全く嬉しいですね」と話す川村さんは、今でも自ら家事を行う。付き添った嫁の川村佐智江さんは、「すごくやる気があって、洗濯も一人でやってしまうんです」と笑顔を見せていた。
 その他の表彰者は以下の通り(在サンパウロ総領事館管内)。藤井はな(千葉)、河野アヤコ(愛媛)、神谷清次(沖縄)、池田豊年(鹿児島)、伊藤直久(北海道)、上サツキ(広島)、宗形ハツヨ(福島)、平田イツノ(福岡)、大木みなゑ(山形)、大塚絹子(福岡)、岸田勇(富山)、小川トメノ(福岡)、高尾清太(福岡)、野田三蔵(熊本)、上川フサ子(広島)、小野リウ(福島)、外間ウト(沖縄)、寺西伊登子(山口)。

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