PIPA第4回発表会=劇、一輪車を初披露=「自閉症児の成長見て」

ニッケイ新聞 2009年11月25日付け

 サンパウロ日伯援護協会の自閉症療育学級「青空学級」(PIPA=菊地義治代表)の「第4回発表会」が12月5日午前9時半から午後1時まで、サンパウロ市の日教寺体育館(R. Ibaragui Nissui, 166、地下鉄ビラ・マリアーナまたはシャカラ・クラビン駅下車)で開催される。
 案内に坂和三郎援協副会長、平林美代子JICAシニアボランティア、保護者代表の矢野高行、和美さん夫妻が来社した。
 2006年4月の開設以来、ブラジルで初めて、日本で始まった薬に頼らない生活療法を取り入れてきたPIPA。開校以来、日教寺に場所の提供を受けていたが、独自の活動場所を借りることになり、最後の同所での発表になる。
 昨年の発表会では初めて太鼓を披露、その後は様々なイベントで太鼓の発表をしてきた。「今では自信が出て、子供の顔が違ってきた。叩いて拍手をもらえ、自発的に太鼓を楽しんでいる」と高行さんは笑みを見せる。
 今回は初めてバスケットボールと一輪車、劇「おおきなかぶ」に挑戦する。和美さんは、「今まではそこまで出来なかったけど、しゃべるトレーニングを積んで劇にも挑戦できるくらいになった」と報告。
 PIPAは現在、CNPJ(法人登録番号)取得を申請している。「今までは授業料がネックになっていた。CNPJが取得でき、国の援助が得られれば、多くの子供が成長できるチャンスができる」と高行さんは期待を込め、「親だけでは何も出来ない。みなさんのおかげ。ぜひ見にきて欲しい」と呼びかけた。
 なお、参加希望者は、事前に電話=11・9329・5024(サンドラさん)まで連絡のこと。