ミネラル・ウォーター=茶色い半透明の汚物!?=「買う時に注意を」

ニッケイ新聞 2009年12月5日付け

 「こんなのけしからん。子供やお年寄りが飲んでしまったら、どうなるか」――。憤りを露わにして増田稔さん(元連邦下議、弁護士)が2日午後、編集部に訪れた。片手に掴んだ1・5リットルの某有名マルカのミネラル・ウォーターを机の上に叩きつけ、「みなさん注意して」と呼びかけた。
 容器の中に茶色い半透明の物体が無数に浮遊し、比喩するならカエルの卵のようだ。
 サンパウロ市カンブシ区在住の西村山口スエノさん(75、熊本)が1カ月半前、なじみのスーパーで買った6本入り2箱、計12本すべてに、汚物が浮かんでいたという。
 「臭くて味も変だったけど、知らずにちょっと飲んでしまった」と同行した西村さんは顔をゆがめる。
 容器の上部には「E02.09.09」と製造日、ラベルには「消費期限12カ月」と書かれている。
 西村さんは、「どうなってるのか分からないけど、気持ちが悪い」と話し、増田さんと一緒に警察署に持って行き、今後の対応を見守るという。
 二人は、「みなさん買う時に気をつけて欲しい」と注意を促した。