東西南北

ニッケイ新聞 2009年12月10日付け

 雨が続く南東伯の地盤の緩みは深刻で、8日付伯字紙がサンパウロ州ヅットラ道の路肩の崩れ、G1サイトも、ミナス州ベロ・オリゾンテで環状道路リオ方面行き車線のアスファルト陥没で大穴、サンパウロ州の3街道も陥没やひび割れで通行止めと報道。アスファルトの厚みや質などが不適切な所も多いブラジルでは、市内道路の波うち現象や陥没も多く、サンパウロ市のタッパ・トードの様に蓋するだけでは効果薄。サンパウロ州での8日間の雨による死者は22人、リオのジャルジン・ボタニコで倒木の報道他、南大河州の非常事態宣言都市が168に増加との報道も、少し早い〃雨の季節〃だけでは片付けられない。
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 11月のIbope(ブラジル世論調査・統計機関)調査によると、ルーラ大統領個人への支持率は依然高く、政治手法支持は9月の81%から83%に上昇。大統領を信頼との回答も、9月の76%が78%に上昇した。ただ、大統領への高支持率が自分への支持率につながらないとあせりそうなのが官房長官。大統領選では誰に投票するかとの問いでは、セーラサンパウロ州知事38%(9月35%)に対し、官房長官17%(同15%)。シロ・ゴーメス氏は17%から13%、マリーナ・シウヴァ氏は8%から6%に下降した。この人には投票しないという率は、ジウマ氏41%、マリーナ氏40%。男性への拒否率は、セーラ氏29%、ゴーメス氏33%など、やや低めだ。
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 コペンハーゲンで国際環境会議開催中だが、大サンパウロ市圏の三つのショッピングセンターでは、子供達に代替エネルギーの事を教えるため、自転車をこぐと点灯するクリスマスツリーを設置。サンタの町では、太陽光発電や風力発電についての仮想体験も出来るという。