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和歌山総会=母県訪問を呼びかけ=「今年も和気藹々と」

ニッケイ新聞 2010年2月16日付け

 在伯和歌山県人会連合会(木原好規会長)は1月31日に定期総会を開催し、サロンがいっぱいになる約80人が集まった。10月ごろに母県の熊野古道を訪ねるツアーが企画されていることも報告され、参加希望者の呼びかけが行われた。
 木原好規(よしのり)会長は「昨年の55周年では、会員のみなさんに手伝ってもらい、滞りなくできた。日本からも知事一行らに喜んで頂いた。今年も和気あいあいとやりたい」とあいさつした。
 坂上拓生監事が議長に選ばれ、木原会長から09年の事業報告、谷口ジョゼ会計から同年収支報告が行われた。収入は17万1518レアル、支出は19万4548レアルで、約2万3千レアルの赤字となったが、08年12月末現在で約30万5千レアルの銀行残高があったので約28万レアルが10年に繰り越しされたとの報告があり、拍手で承認された。
 今年の事業計画では、3月20~21日にイタニャエンに慰安敬老ピクニックへ行く件が発表され、参加が呼びかけられた。参加費は一人80レアル、バス代は20レアルで計100レアル。ただし、県人に限り75歳以上は無料となる。
 10月には昨年、母県から来た訪問団への返礼を兼ねて、今年は特別に熊野古道を中心にした2週間程度の訪日旅行を企画している。木原会長は「ぜひ多くの県人に参加して欲しい。素晴らしい古里の観光地を訪ねましょう」と呼びかけた。ピクニックや訪日旅行の申し込み、問い合わせは同会館事務所(11・3209・6771)まで連絡を。
 また今年の予算案は収入が約9万7千レアル、支出が6万6千レアルで、約3万レアルが黒字になる予定と発表され、拍手で承認された。なお、会費は昨年と同じ50レアル。
 最後に、和歌山県国際交流協会が昨年から始めた「中南米海外移住者子弟受け入れ事業」に参加した川守田エルトン拓己さん(17、二世)から、訪日体験の感想がのべられた。「和歌山県はとても素敵なところだと感動した。とても楽しかった」などと嬉しそうに語った。16歳から20歳までの県人子弟を年末3週間にわたって母県に招聘し、ホームステイなどをするもの。浦野アンドレ紀太郎さん(14)も参加した。
 下本八郎顧問は「素晴らしい制度が始まった。みなさんのお孫さんにも研修制度参加を勧めて欲しい」と呼びかけた。
 正午からは新年会となり、最高齢の梅田幸治理事(86)が乾杯の音頭をとり、母県で料理を研修した県人子弟が関係するブッフェの料理に舌鼓をうった。

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