東西南北

ニッケイ新聞 2010年2月20日付け

 インテルナショナルやサンパウロFC時代には名監督と誉れの高かったムリシイ・ラマーリョ氏が、18日にパルメイラス監督を解任された。09年ブラジル選手権では首位快走後に失速し、優勝を逃すなど、経営陣内で不満が募っていた上、17日の対サンカエタノ戦でも1対4の大敗を喫した事で、経営陣の堪忍袋の緒が切れたもの。新監督はサンカエタノ監督のアントニオ・カルロス・ザーゴ氏というから皮肉だが、常勝監督を求めたパルメイラスに対し、34試合で13勝10敗11分けという戦績は通用せず。
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 PT(労働者党)党大会では20日夜、ジウマ官房長官を大統領選正式候補と認定する予定で、ルーラ大統領は18日、「ジウマ氏に託す政権は2期連続8年」と発言。一方、世論調査の一番人気、事実上PSDB(民主社会党)公認のセーラサンパウロ州知事は、早めに立候補せよという声と、州内の工事などを宣伝に利用し、ぎりぎりまで知事職に止まれとの声の間で、選択を迫られている。副大統領候補にはミナス州知事アエシオ氏との交渉の余地も残されており、PSDB純血コンビの可能性もまだ消えていない。カーニバル前の10日にマドンナと会い、青少年教育プロジェクトの事を話合ったセーラ知事と、リオのカーニバルで、カブラル知事から「初の女性大統領となる人物」とマドンナに紹介されたジウマ官房長官。マドンナの目から見てどちらが御し易い?
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 カーニバルが終った途端天気が荒れたのは南東部や南部だけではなく、東北部のペルナンブコ州レシフェやオリンダなどは、18日午後から時速75キロを超える強風で停電。電気は19日に回復しても、断水は20日まで続く所があるとか。