東西南北

ニッケイ新聞 2010年4月1日付け

 南大河州ポルト・アレグレで3月30日、2004年11月18日に誘拐されて以来、5年間消息不明だった女児が保護された。当時6歳だった女児は、親に頼まれて家まで連れて行くと言いながら迎えに来た男性に連れ去られたもの。事件以後、日中は犯人の母親と共にテレビなどを見て過していたという女児は、学校にも行っていなかった。警察への匿名通報により、同市北部の民家で見つかった女児は、同日午後、家族の訪問も受けたが、夜は児童相談所で過した。容疑者は既に身柄を拘束と警察は発表。
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 サンパウロ市パウリスタ大通りなどでは、携帯電話での通話は禁物との報道。自転車に乗った泥棒が最も狙い易いのが、携帯で話している人だからだ。自転車で歩き回って獲物を探す泥棒にとり、傍から見ても携帯を持っていると分かり易い通話中は、本人の注意がそれる瞬間でもある。通話中に目をつけた獲物に急接近した泥棒は、被害者を押し倒し、何が起きたのかと慌てている間に、携帯を奪って逃げる。この時、車では追いかけにくいよう、一方通行を逆行するように逃げるのが常套手段だというが、人目に付くところでの携帯通話にはくれぐれもご用心。
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 地理統計院が3月31日に発表した2008年の統計調査によると、ブラジルでの慢性疾患のトップは高血圧。全体の14%を占める高血圧に次いで多いのは、13・5%は、背骨や背中の痛み、関節炎やリューマチが5・7%、気管支炎や喘息も5%を占める。うつ病は4・1%で、心臓病は4%。国民の10%いるといわれたはずの糖尿病は3・6%と意外に少ない。逆を返せば、他の病気は10人に1人以上と言う事か。職業病ともいえる腱鞘炎なども慢性疾患の一つだ。