援協総合診療所=ドトール南の『薬講座』=正しい知識で健康を!=(11)

ニッケイ新聞 2010年4月1日付け

(【パラセタモールの主要な相互作用】の続き)
4)低脂肪剤コレスチラミン(Colestiramina ex. Questran)共同使用はパラセタモールの結果を減らします。
5)低血糖剤エクセナチーダ(Exenatide)同時使用はパラセタモールの効果を減少します。
6)ジドルヂーナ(Zidorudina AZT)とパラセタモールを同時に服用すると、肝中毒を中程度に増加する可能性があります。
7)アルコール飲料への一般的な意見では、アルコールの肝臓中毒のリスクを増加すると言われています。

アスピリン(Aspirina)
 アスピリンは多くの薬と一緒に、またはこの薬だけで多く使用されています。この薬は(AINES)エステロイデ以外の抗炎症剤の頭文字で、副腎皮質剤コルチゾンの類ではありません。リュウマチ熱や慢性関節リュウマチの苦痛の減少、そして最近は血小板症を関している病気の予防法として多く使用されています。
 しかし、内臓腹痛、胃腸痛、腎臓や胆嚢などにはアスピリンは使用できません。
 主な副作用は、胃傷害、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、肝中毒、静まっている喘息の再発作、皮膚発疹、腎中毒や胃腸出血などです。このように副作用は多数ありますが、皆に起きるのではなく、薬に対しての一般的な問題ですので、驚かないで注意が必要と言う事です。
 だから、この薬の使用は自由とされて多くに広まっていますが、場合によっては重大な間違いとなります。
アスピリンの相互作用
1)抗凝固薬(Anticoagulante)
 アスピリンと抗凝固薬の相互作用は出血のリスクを増加します。併用の必要の際は個別に薬量を調整し、検査結果を見ながら使用することになっています。
2)利尿剤
a)利尿剤フロゼミダ(Furosemida-Lasix)とアスピリンの同時服用は利尿剤の効果を大きく減らします。
b)利尿剤スピロノラキトナ(Espironolactona-Aldactone)とアスピリンはこの利尿剤の効果を中度減らします。
3)抗不整脈キニジン(Quinidina)
 アスピリンとキニジンの長期間同使用は出血がある場合、出血時間を延ばします。
4)降圧剤
a)アスピリンと低血圧剤(ECA)アンジテンシン(Angitensina)類の同時使用は低血圧剤の効果を大きく減らします。
b)ベラパミル(Verapamil-Dilacoron)とアスピリンの共同使用は出血のリスクを増加します。
c)バルチャゼン(Balcon-Cardizen)とアスピリンの服用は出血期間を延長します。
5)酸中和剤 アルミニウム-マグネシウム系(Pepsamar-Maalox)とアスピリンの調合服用はアスピリンの効果が減ります。
6)コルチゾン副腎皮質(Betametazona, Dexametasona, Hidrocortisona, Metilprednisolina, 等)薬剤とアスピリンの併用はアスピリンの血内濃縮を増加します。その結果は胃腸障害を悪化させます。(つづく)