第60回商工会議所総会=連携強化、日伯政府に提言も=70周年記念集編さん進める

ニッケイ新聞 2010年4月2日付け

 今年創立70周年を迎えたブラジル日本商工会議所(中山立夫会頭)は、3月30日午前9時半からサンパウロ市ホテルで定例理事会並びに第60回定期総会を開催し、理事41人を含む106人が出席した。
 「開かれた会議所」「チャレンジする会議所」「全員参加の会議所」を柱にし、「1、同所の基盤強化と活動内容の一層の充実」「2、日伯関係の強化・拡大への寄与」「3、企業の社会的責任(CSR)履行支援」を今年度活動方針の重点施策として掲げた。
 具体案として、「他国の在ブラジル商工会議所および経済団体等と連携強化を図り、日伯両国政府へ必要な提言・要請・働きかけを行う」、「ビジネス環境改善のために必要な提言・要請を日伯両政府に行う」などの活動を盛り込む。
 昨年度決算収入は155万7805レアル、支出は147万7725レアルで約8万レアルの黒字となり、78万4386レアルを繰越した。
 今年度予算は支出入共に約167万4千レアル。4月からインフレ率5%を会費収入に反映させるなど、収入は対前年実績比7・51%増となった。
 昨年から進められている創立70周年記念事業の記念集編さんに関しては、特別事業費として昨年度支出された2万1524レアルに加え、今年度消費分5万8476レアルが確保された。
 報告を行った米倉立二郎財務委員長は、「決算は極めて順調。財務基盤はようやく一人前になりつつあるが、潤沢というわけではなく、引き続き強化していきたい」と話し、新規会員の獲得やセミナー参加を促した。
 また中山会頭は、「目的遂行のために全力をつくしたい」として、一層の協力を求めた。
 前年度事業・決算と今年度事業・収支予算ともに承認された。