コラム オーリャ!

ニッケイ新聞 2010年4月2日付け

 11月「死者の日」灯ろう流しで有名なレジストロで昨年から、原爆被害者を鎮魂する「平和灯ろう流し」が始まった。
 百周年でサンパウロ州教育局が実施した日本文化教育プログラム『ビバ・ジャポン』の発起人、日野寛幸さんが関心を持ち、「平和の尊さをブラジルの子供たちに伝えたい」と関係者らと会合。
 昨年は関係者ら約100人ほどだったが、2回目となる今年は、地元とサンパウロの公立学校から約500人が参加する予定だという。
 サンタ・カタリーナ州ラーモス移住地では、長崎原爆資料館がほぼ完成。戦争の悲惨さを伝える場として各方面から期待されている。
 原爆投下から65年。ほぼ戦争の歴史を持たないブラジルで平和を願う運動が日系社会の手で始まったことを広島、長崎の人にも知ってもらいたいと切に思う。(剛)