日本航空=50路線廃止を検討=サンパウロ線も候補に

ニッケイ新聞 2010年4月6日付け

 【共同】会社更生手続き中の日本航空が、今年10月以降に国内線と国際線で計50路線程度を廃止する方向で検討に入ったことが3日、分かった。日航を支援する企業再生支援機構の30強の路線廃止案と比べ大幅な上積みとなる。早期の再建に向けてリストラを強化する必要があると判断した。
 名古屋(小牧)空港からの撤退や、米ニューヨークを経由する日航の最長路線の成田―ブラジル・サンパウロ線の廃止も検討。路線が廃止される地方自治体などから反発の声が上がりそうだ。
 日航は主力取引銀行などと調整した上で、既に検討しているグループ従業員の2万人規模の削減とともに、6月末までに策定する更生計画案に盛り込む方針だ。