在聖総領事館=戸籍班の梶谷領事帰国=田中副領事が着任挨拶

ニッケイ新聞 2010年4月6日付け

 在聖総領事館の戸籍・国籍・証明班の梶谷健二郎(39、北海道)領事が帰朝するにあたり、新任の田中寿径(としみち、36、山口)副領事と共にあいさつのため来社した。
 07年3月に着任した梶谷領事は「百周年の手伝いをさせてもらって印象的だった」とし、サンパウロ州を中心とした管轄地域20カ所程度に出張サービスを行った。「大和心をもって優しくしてもらった。繋がりとか絆を感じた」。
 バストス、アラサツーバなどの出張した地域では、20年、30年前、場合によっては戦前に亡くなった人の死亡届や申し出を受け取ることがあったという。「戸籍や国籍事務がしっかり届け出されていれば、孫やひ孫がルーツを確認することも容易になり、日本との繋がりが明確になる。ぜひ届け出をしてほしい」と呼びかける。3月26日に帰路につき、法務省民事局に戻った。
 一方、3月19日に着任したばかりの田中副領事は「日系人のみなさんがブラジル社会に根を張ってやってこられたことを、仕事を通じて感じていきたい。少しでも両国の友好の架け橋になれればという気持ち」と語り、「海外旅行が趣味なので、任期中に南米13カ国を制覇したい」との抱負を述べた。