コラム オーリャ!

ニッケイ新聞 2010年4月6日付け

 サンパウロ市が移民百周年事業としてボン・レチーロ区で進める日伯スポーツ文化センター整備事業で相撲競技場が完成し、先月28日にこけら落としのサンパウロ州相撲選手権大会が開催された。
 出場者には非日系の顔が多く、8歳からの子供たち約250人が参加した。審判の合図が掛かる瞬間の子供の引き締まった表情に圧倒される。
 負けた子供が倒れて起き上がる際に見せる紅潮した悔しそうな横顔。その悔しさはきっと将来のバネになる、そうそっと伝えてあげたくなった。
 また、その出場者の半数は女子。あれだけ多くの女子が相撲をとる光景は目新しい気がした。おとなしいタイプが多い日本女子には少々疎遠なイメージがある相撲、ブラジル女子の間ならではの普及ではと目を見張った。
 市が応援する日本のスポーツ、その広がりにさらに期待が高まった大会だった。(裕)