日韓アーティストの交流展=「トロピカルの魅惑」16日から=基金センターで


日系社会ニュース

ニッケイ新聞 2010年4月13日付け

 ブラジルに縁のある日本人、韓国人アーティストによる初めての交流芸術展「トロピカルの魅惑(Encanto Tropical)」が16日から、サンパウロ市の国際交流基金日本文化センター(Av. Paulista, 37, 1o. andar)で開催される。
 主催は同展実行委員会、環境・文化研究センター(CEAC)と、08年に日伯で百周年記念芸術展を開催した日本・ブラジルアートセンター(JBAC)。
 画家・造形作家と詩人の計12人が参加。期間中は絵画・工芸作品などの展示、ブラジルにおける両国アーティスト交流の先駆けとなった詩人ファン・ウノン氏(黄雲軒、02年に死去)、田口ルネ氏の詩の朗読のほか、種類の多い韓国の餅で煎茶をいただくお茶会、映像上映などのイベントも実施される。
 同実行委員会委員長の栗木圭子さんは、「以前は『近くて遠い国』だった両国は現在、『近くて近い国』になり、文化交流が行われています。本国だけでなく、ここブラジルでも交流が進んでいる、その時期にこうした展示会を開催できることは嬉しい」と話し、「お茶会など、来場者参加型のイベントもあります。ぜひ足を運んでほしい」と来場を呼びかけた。
 参加アーティストは次の通り。(順不同、敬称略)。【展示】=コゥ・ボンスク、ジョーゴ・シン、吉沢太、シン・ヒョンチョル、キム・ジョンフン、仁居樹美、木島孝文、中山貴子、谷口康史、高塚由美。【詩人】=ファン・ウノン、田口ルネ。
 5月7日まで開催。開場時間は月~金曜日の午前10時から午後5時。なお、同ビルへ入る際には身分証明書の提示が必要。
 期間中の主なプログラムは次の通り。
【詩の朗読会】(ファン・ウノン、田口ルネ氏の詩15編の朗読)=月曜および水曜、午前10時半~11時半。◎19、26、5月3日(月)朗読―田口ルネ、ヤン・ウンミ、◎28、5月5日(水)朗読―田口ルネ、アン・キョンジャ。(詩の翻訳=松阪健児、ヤン・ウンミ、栗木圭子)。【お茶会】=木曜、午後2時~3時。◎22、29日、先着40人まで。協力=煎茶道静風流灯楽会、丹治知佐子。【文化映像の上映会】(自然、行事、観光、食、伝統文化、生活スタイル、子供の生活、テクノロジー等の映像)=火曜および金曜、午後2時~3時。16、20、23、27、30、5月4日(7日は上映なし)。協力=在サンパウロ日本総領事館。