大耳小耳

ニッケイ新聞 2010年4月14日付け

 鳩山首相とルーラ大統領がワシントンで会談した。ルーラ大統領の任期中に会談した日本の首相は、小泉、福田、麻生各氏に続いて4人目。鳩山首相は大統領との会談の前にベトナム首相と会談し、ここでは高速鉄道計画とともに、日本の原子力技術の移転を可能にする協定の交渉を始めたいと伝えたという。日伯間では議題にならなかったが、原子力の平和利用については、先日の日伯外相会談で協力の方針が確認されている。デジタルテレビ、高速鉄道の次は原子力技術、というのは考えすぎか。
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 サンパウロ市は一気に冷え込み、秋の気配を通り越して冬のよう。秋といえば運動会の季節だが、今週末に行われる松柏学園・大志万学院合同の運動会で、今年初めて日本風の応援団が取り入れられるという。毎年新しいことに挑戦する同校とはいえ、今回の課題には「恥ずかしい」という生徒も。現在、ビデオを参考にするなどして一生懸命研究中だとか。
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 かつて独身者用のペンソンが林立し、多くの日本人が住んだリベルダーデ区のタグア街が様変わりしている。週末の夜ともなると、近隣大学の学生が大挙して酒や麻薬、何でもありの乱痴気騒ぎ。ブラジルの法律では夜10時以降は騒音を出すのは禁止のはずだが、大音響で音楽が夜中まで流される。嫌気がさして引っ越す人もちらほら。地域住民が地元警察に苦情を申し出たが何の効果もないよう。同街の入り口には援協福祉センター。酔漢にガラスでも割られなければいいが。