音協新会長に蛯原忠男氏=半世紀つづく音楽団体=「演奏家集めたい」

ニッケイ新聞 2010年4月23日付け

 半世紀以上の伝統がある日伯文化音楽協会の新会長に蛯原忠男さん(60、宮崎)が就任した。3月15日に静岡県人会で開催された定期総会で選任された。
 名誉会長になった上岡正雄前会長(77、二世)は、「私も70代、時代は切り替え時期にきている。蛯原さんは若い。いい人にやってもらえてありがたい」と感謝の言葉を述べた。
 上岡前会長は、サンパウロ州大会(通称パウリストン)を開催するサンパウロ州カラオケ協会(UPK)の創立会長(1988~91年)でもあり、その時代に書記をやったのが今回、第一副会長に就任した岩谷ミルトンさん。「やっぱり生演奏をバックに歌う音協はいい」という。
 80年代発足したUPK、ブラジル歌謡協会(ABRAC)に対し、音協の歴史は古い。1953年から94年まで丸山昌彦氏が会長を務め、2代目が北川彰久氏(94~07年)、3代目(08~10年)が上岡氏だった。
 蛯原新会長は「8月には58回もの伝統のある全伯歌謡唱歌コンクールを行う。もっと演奏家を集め、高いレベルの音楽をめざし、会員を増やしたい」との豊富をのべた。
 その他の役員には、秦芳郞第2副会長、岩倉義雄第1書記、顧問には堀見憲生、谷口丞)、羽田宗義、石井久順各氏が就任した。