東西南北

ニッケイ新聞 2010年4月27日付け

 サッカーのサンパウロ州選手権決勝第1戦は、サントスがサントアンドレを3対2で下し、優勝に王手をかけた。前半は、ネイマールやロビーニョを徹底的にマークするサントアンドレに先行を許したサントス。監督の誕生プレゼントに得点を公約していたネイマールはケガで交代となり、約束を果たし損なったが、代わりに入ったアンドレーが1点、次いでウエスレーも2点を挙げ、同選手権18回目のタイトルを自分達の側に引き寄せた。
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 競争の激しいブラジルサッカー界では、少しでも負けが込むと監督解雇が当たり前。リオ杯決勝でフラメンゴには勝てないとのジンクスをひっくり返したボタフォゴに対し、負けたフラメンゴは監督解雇。リベルタドーレス杯8強戦でコリンチアンスと当たる同チームは、監督交代劇の余波の中での試合となる。一方、サンパウロに次ぎ、パルメイラスも解雇されたムリシー・ラマーリョ氏が、今度はフルミネンセ就任と決まり、29日の対グレミオ戦で初采配を振るう事になった。
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 大サンパウロ市圏のバスや地下鉄利用者が使うビレッテ・ウニコ入金時に、料金を徴収する店が出てきた。SPTransは料金の徴収を認めていないが、料金を徴収している取扱所はそれなりの数に上るようだ。バスターミナルや地下鉄の駅などの登録施設は7千カ所だが、現実のビレッテ取扱所は1万2千カ所。ビレッテを扱う事で現金が常に動くため、強盗に遭わないための保険料だと店主達。1日に約30件を扱い、20日間働いたとして得る収益月300レアルで週200レアルの警備員を雇っては割に合わないが、SPTransが取扱所に支払う手数料は、ビレッテの入金400レアルにつき1レアルだという。