パラー初の地区対抗カラオケ=サンタイザベル・サントアントニオ文協=創立50周年式典で=各地区のど自慢が一堂に

ニッケイ新聞 2010年5月5日付け

 【パラー州ベレン発】1960年11月15日に創立されたサンタイザベル・サントアントニオ日伯文化協会(石森次郎会長)は創立50周年を記念して、ベレンカラオケ愛好会(山中正二会長)協力のもと、第1回親睦地区対抗カラオケ大会を同協会講堂で開催した。会場では6地区8チーム40人の歌手と来場者約200人が一体となって創立50周年を祝った。
 4月17日午後5時より、地区対抗カラオケ大会に先駆け、同日伯文化協会創立50周年を祝う式典が行われ、石森会長が創立から現在までの歴史を紹介した。
 「現在、我々がこうしてこの会館で活動できるのも、諸先輩役員は勿論、当地域の住民の力強い協力があったからこそだと感謝しながら、これからも地域住民の親睦を図るため努力してまいります。また、当協会創立50周年を記念して第1回親睦地区対抗カラオケ大会をパラー各地区関係者の協力を得て開催出来ますことを心から感謝します。出演者のみなさん素晴らしい歌を聞かせてください。御来場のみなさま応援よろしくお願いします」と挨拶した。
 第1回親睦地区対抗カラオケ大会は、在ベレン小島康蔵領事を審査委員長に畠山岩吉、阿部雅子、中瀬洋子、形山千明ら5氏の審査員、司会は田部軍司、進行係は小和田道弘両氏で開始され、カピトンポッソ、トメアスー、サンタイザベルB、ベレンA,グアマ・アカラ、サンタイザベルA、ベレンB、カスタニャールの6地区8チームの順で40人が熱唱した。
 団体優勝はサンタイザベルA、2位カスタニャール、3位カピトンポッソ、個人賞には、境入節子(ベレンB=津軽のふるさと)、2位八巻健一(トメアスー=おふくろさん)、3位香川義昭(サンタイザベルA=逢わずに愛して)が選ばれた。
 閉会にあたって火浦セルジオ副会長は、成功裏に終了したカラオケ大会を振り返りながら、「サンタイザベル地区は、パラー州日系人の中心に位置するところなので、こうした催し物を通じて各地区との交流を図りながら親睦を深めましょう。各地区の皆さんの呼びかけがあれば、何時でもご要望に答えます。どうぞ皆さん御利用下さい」と呼びかけた。
 指導者が若い世代になって、明るく楽しい雰囲気での創立50周年祭は同協会の過去のイメージを払拭する素晴らしい記念式典になったといえそうだ。(下小薗昭仁通信員)