山口県人会=山口ロータリー善意の寄付=今年は米1300キロ贈る

ニッケイ新聞 2010年5月6日付け

 山口ロータリークラブから寄せられた寄付を元に山口県人会が実施している米の寄付が今年も実施され、希望の家福祉協会へ計1296キロの米が贈られた。
 同ロータリーから受ける国際交流費10万円を同県人会が米に替えて寄付する同事業。16年前から行なわれており、最初の10年はオザスコ市の孤児院へ、最近6年は希望の家に寄付されている。
 希望の家からは真野英介理事と事務局長の千田ジョゼさんが出席。寄贈時には米が届いていなかったため、同県人会館で要田武県人会長から真野理事へ証書が手渡された。
 同園には現在、70代から20代まで約90人の園生がいる。平均年齢は4~50代。高齢化にともなって24時間の介護が必要な人もあり、職員の増員などで運営費は増加傾向だ。真野理事は「今回寄付された米で、3カ月分の力になります。ありがたい」と感謝の言葉を述べた。
 要田会長は「各県のロータリーとブラジルの県人会がつながりが広がれば、こうした活動がもっと広がっていくと思う」と話した。