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ニッケイ新聞 2010年5月7日付け

 レジストロ文協で開かれたコチア青年の一行と地元関係者との懇談会。会の終わりには、同地在住の池部パウロさん(二世)がマイクを取り、「マリンガに住んでいた12歳の頃、父からコチア青年開始のことを聞いた」と思い出を披露。「青年、夫人の皆さんがブラジルに貢献し、平和な生活を保っている。その貢献と活躍を心に感じて話したくなった」と思いを語る場面も。当時12歳の池部さんは今67歳。コチア青年55年の歳月を感じさせる。
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 53年ぶりにレジストロを訪れたコチア青年1次1回の高橋好美さん。夫人のミルさん(72、宮崎)は、55年にゴム農園のベルテーラ植民地へ入植したアマゾン移民だ。配耕先も決まっていなかった同地で1年半をすごし、週に1度のカミニョンでモンテ・アレグレへ。そこからベレン、トメアスー、ゴイアスへ移ったという。「最初はずっと『帰りたい』って泣いてましたよ」というミルさん。「今となっては気候も良いし、いいところですよ」と笑顔で話す。今回の旅行では、他の青年の夫人もアマゾン移民だったことがバスの中で分かり、話を弾ませていた。
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 7月にサンパウロ市イミグランテス展示場で開催される第13回フェスティバル・ド・ジャポン(日本祭り)。先月の代表者会議で園田昭憲副会長(鹿児島)が発表したところでは、今年のフェスティバルにもパラグアイ、ベレンから参加するとの連絡があったという。開催まであと約3カ月。この2カ所だけでなく、ブラジル各地、南米諸国からもっと多くの参加があれば賑やかになるのだが。