茶道裏千家=準教授、茶名拝受式=伊藤さんと牧さんに

ニッケイ新聞 2010年5月13日付け

 心して 道歌踏みしめ たゆまざる 遠き道のり 共に励まむ―
 茶道裏千家ブラジルセンター(林宗慶代表)は4月25日ニッケイ・パラセホテルで「準教授茶名拝受式」を開催、約60人の会員らが出席し共に祝った。
 「準教授」を拝受した伊藤宗筝さん(秋田)が亭主、「茶名」を拝受した牧宗洋さん(三重)が半東を務める茶会が開かれた。茶名を授かるには始めてから約25年、準教授はさらに約5年以上かかる。全伯の裏千家生徒約500人の中で、現在茶名は約40人、準教授は10人、教授は10人だという。
 祝賀パーティで林代表は、「これからも修業を重ね、各自で独自の形を作っていってもらいたい」と激励。教授部長の武田宗知さんは、「長い道のりですが、共に励んでいきましょう」と伝え、冒頭のように短歌を詠んだ。出席者一人一人から祝辞が述べられた。
 茶道歴38年という伊藤さんは、「これからも、先輩方に追い付いていけるようがんばります」と喜びを示した。
 牧さんは、「お手前の集中した雰囲気に惹かれています」とその魅力を語り、「まだまだ勉強不足。今後も指導を受けて上達させていきたい」と笑顔で話していた。