東西南北

ニッケイ新聞 2010年5月21日付け

 19日に行われたサッカーのリベルタドーレス杯準々決勝で、サンパウロFCが準決勝進出を決めた。クルゼイロとの2試合をどちらも2対0で制したサンパウロ。20日の結果次第では、準決勝でインテルナショナルとあたる可能性もある。また、19日のブラジル杯準決勝の対グレミオ戦を3対1で制し、12日の3対4での負け試合の借りを返したサントスFCは、同じく第二試合で形勢逆転のヴィトリアと優勝を争う事になった。
     ◎
 南アフリカでのW杯まで後3週間。20日付フォーリャ紙には、学校の授業で子供達が描いた絵3点が掲載され、詩を書いたり、勝率計算といった活動でW杯前の雰囲気が高まっているとの記事。カナリア軍団がどんな活躍を見せるか、国民皆が期待している。
     ◎
 サンパウロ市西部で19日夜、隣同士で住む女性がゴミのことで口論を始め、互いの主人も加わった事で、男性2人が死亡するという事件が発生した。一方の女性の主人が、もう一方の主人をナイフで刺し、その息子に撃ち殺されるというもので、最初に刺された男性(市警)も死亡。現場に駆けつけた軍警には事件の経緯は説明されなかったというが、近所の人達は、2つの家族は仲が悪く、一発触発の状態だったともいう。それにしても、欲求不満でストレスの塊の人が多いのか、現代人の欲求不満耐性が低下してきているのか。
      ◎
 19日に始まったグアルーリョスとアルジャのバスの運転手と車掌が給与調整を求めて行っているストは20日も続き、利用者130万人に影響が出ている。連邦警察も給与調整を求めたストを決行し、パスポート発行や空港の通関作業で影響が出ている。