岩手わんこそば大会=新記録! 3分で92杯=220人来場、女性も奮闘

ニッケイ新聞 2010年5月22日付け

 ブラジル岩手県人会(千田曠暁会長)は、16日同県人会館で「第4回わんこそば食べ放題」を開催し、約220人が訪れた。
 イベントの中ではスタッフ、壮年、青年、女子の部に分けて3分間で食べる量を競い合うわんこそば大会が開かれ、食べる人、お碗にそばを注ぐ人が一体となり、会場は熱気を帯びた。
 壮年の部で優勝したのは、75杯を掻き込んだ松井定信さん(63、福島)。2回目の出場で初優勝し、「去年は強敵がいたからね。ビールを20杯飲んでから望むのがコツ」と豪快に笑った。
 青年の部では、モンチアズールのボランティアで来伯していた藤岡新光さん(23、大阪)が3分間で92杯という大会新記録を打ち出した。勢い良くそばを啜る藤岡さん、そばを注ぐスピードが追付かないほど。必死に食べながら〃もっと入れてくれ〃の身振りで会場を沸かせた。
 藤岡さんも出場は2度目。前回の67杯の自己記録を大きく更新した。 「コツはそばを注いでくれるパートナーとのコンビネーション。前回の経験を活かしたリベンジです!」と、満面の笑みを浮かべた。
 女子の部でも菊地マリーナさん(二世)が、79杯で堂々の女子の部新記録に。岩手県人会員の菊池さんは、「久しぶりに会のイベントに参加できて嬉しい」と話し、「大会に出場してよかった。男性にも負けません」と自信を見せた。
 「次大会に参加してみたい」と話していた三村アンドレさん(18、四世)は、迫力ある大会に圧倒されたようで「やっぱり無理かも…」と尻込みした様子。
 椎茸、かつお、いりこ入りで作った特製そばつゆも担当した千田会長は「今日は成績がいいね」と、大会の様子に笑顔を見せていた。