ピエダーデ=富有柿祭り、5万人が来場=市制170周年記念も=柿3500箱を売り尽くす

ニッケイ新聞 2010年5月25日付け

 毎年恒例の「ピエダーデ富有柿祭り」が20~23日までの4日間にわたり開催され、約5万人(主催者発表)の入場者で賑わった。ピエダーデ文化体育協会(弘末武会長)主催、ピエダーデ柿生産者協会(榎園栄二会長)、ピエダーデ市の後援。今年は同市制170年の年にあたり、市内パレードや各種イベントも盛大に行われた。柿の直売では、期間中に3千5百箱を売り尽くした。

 21日午後の開会式には、在聖総領事館の野村和久領事、レナット・アマリ下議、山村敏明・聖南西文化体育連盟会長、桂川富夫・ブラジル日本文化福祉協会副会長、菊地義治・サンパウロ日伯援護協会副会長、吉岡黎明・救済会会長、山田康夫・県連副会長、インスチツート・イカロの小川彰夫代表らが来賓として出席。
 地元からは、リベイロ・ピント市長、中山ノルトン市議ら、多くの関係者が駆けつけた。
 式典は、国歌、市歌の斉唱にはじまり、弘末文協会長が主賓を代表し、「市制170周年を記念し柿祭りが開催できることは意義深い。各方面よりの多大なご支援に深く感謝の意を表する。また、柿生産者協会に敬意を表し、ご来場者に厚くお礼を申し上げたい」と述べた。
 続いてレナット下議とピント市長が祝辞を述べた。
 同祭の開催を祝福し、テープカットが行われ、柿展示場(同文協会館)を来賓が揃って視察した。見事な出来栄えの柿に感嘆の声も聞かれた。
 品評会では榎園生産者協会会長が富有、祇園坊の二冠に輝き、注目を集めていた。
 なお、並行して市制記念行事として野外特設会場では連日、シットンジーニョ&ショロロ、日系のジョー平田など、有名歌手のショーが盛大に催され、同祭を大きく盛り上げた。