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ニッケイ新聞 2010年5月26日付け

 50年目に初めて開かれた「さんとす丸」の同船者会。力行会で渡伯した西村勇、田村吾郎さんが声を上げ、実現した。しかし、開催日に田村さんの姿はなかった。現役の邦字紙記者として「経済報知」を発行、厳しくも優しくコロニアを見つづける新聞人だが、このたび体調を崩し、「出席できず残念だ」とコラム子に漏らしていた。来年の開催も決まった会では、きっかけを作った田村さんの早い復帰を願い、カンパを募る場面も。来年はさらなる参加者があることだろう。
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 朝晩冷え込む昨今。コラム子はここ数年風邪知らずだ。というのも、ある老移民に教えてもらった〃予防薬〃「ニンニクピンガ」を愛飲しているからだと信じている。「ちょっとおかしいな」と感じたときに、ニンニクを長く漬け込んだピンガをお猪口に一杯、後は布団を被って寝るだけ。体が燃えて次の日は快調だ。「飲んだら直る!」との思い込みも大事だが、少々足りないせいでは? との周りの声も。
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 パラナ州では今年10月の選挙で連邦下議に出馬すると予想されるのが高山ヒデカズ(現職)、西森ルイス、田村ジャイロの3氏とのもっぱらの噂。宗教を背景とする高山氏に対し、マリンガの西森氏とロンドリーナの田村氏という北パラナ勢の激戦か。州議には現職の加藤テルオ(元パラナバイ市長)、原ルイ(クリチーバ市局長は退任済み)の2氏らが出馬するとか。票固め上手なパラナ日系社会だけに、今回も手堅く議員を送り込むことだろう。