「お客さんの笑顔が嬉しい」=岡史朗さん20年ぶりサンパウロ市公演=3百人来場で大盛り上がり=宮城県人会

ニッケイ新聞 2010年7月2日付け

 演歌歌手の岡史朗さんが6月5日、サンパウロで20年ぶりとなるチャリティー・コンサートを宮城県人会館で開催し、サンパウロ州各地、パラナ州などから約300人が訪れた。日伯友好協会、青葉健康福祉協会、ニッケイ新聞共催。

 岡さんは9回目の来伯で、ブラジル各地ですでに47回のチャリティー公演を行っている。
 今回の公演では自身のヒット曲「坊や一途の子守唄」や「奥伊豆の宿」、「赤提灯情話」のほか、「りんごの唄」や「北国の春」といった戦後の懐かしのメドレーを熱唱。2部にわたり約80曲を歌い上げた。
 会場からは自然と手拍子が加わったほか、歌に合わせて口ずさむ人も。最後は「千の風になって」を歌って締め括った。
 「会場と一緒になって歌うのは楽しいね。皆さんも歌うまいねー」と、観客とコミュニケーションを図りながら行う岡さんのショーには、来場者も大満足な様子。
 最前列に座って盛り上がっていた倉橋桂子さん(64、福島)と神山邦子さん(63、熊本)は、「一緒に歌えて楽しかった。とても懐かしい気持ちになりました」と声を弾ませた。
 ショーを終えた岡さんは「お客さんの笑顔が嬉しい。疲れなんて吹っ飛んじゃうね」と話し、「来年また6月に来たい」と抱負を語っていた。
 今回のショーで寄せられた食料品250キロはイビウーナ市と同市の慈善福祉団体へ寄付された。