コラム オーリャ!

ニッケイ新聞 2010年7月3日付け

 昨月の伯字紙で報道された通り、今月からサンパウロ州内の高速道路通行料金がまた値上げされた。サンパウロ州内では料金所が年々増えており、現在160カ所。その数は、サンパウロ州外の全伯に設けられた113カ所よりも格段に多いのだから驚きだ。
 そんな料金所の増設には、悩まされているコミュニティもあるようだ。インダイアツーバにあるスイス移民の集団地では、料金所の設置によりコミュニティが二つに分断されてしまった。
 週末には、皆が集まるダンスパーティやフェスタが開かれていたものの、今では反対側のコミュニティを訪れるために往復17・60レアルもの通行料金を払わなければならないという。
 5月にサンパウロ州立移民博物館で開催され賑わった移民祭りも記憶に新しい。移民コミュニティの社会活動を応援する州政府としては放って置けないはずだが。(裕)