「一期一会を楽しみたい」=記録映像作家の岡村淳さん=横浜で1週間11作品の上映会

ニッケイ新聞 2010年7月8日付け

 記録映像作家岡村淳さん(51、サンパウロ市在住)のドキュメンタリー11作品が第2回横浜ラテンフィルムフェスタ「みらい世紀ブラジル〃岡村淳の舞楽而留(ぶらじる)移民のススメ〃」と題して10日から16日までジャック&ベティ(横浜市中区青葉町3-51)で公開される。
 同イベントは横浜ラテンフィルムフェスタ実行委員会が主催し、横浜市APEC・想像都市事業本部が後援。NPO法人地球の心・日本、ステーキハウスガウシャが協力している。
 自らブラジルに移住して、移民のドキュメンタリーを撮り、ナレーションから、編集、上映にまで立ち会う「ライブ上映」を貫く岡村さん。自身初、映画館で一週間通して上映会を行う。
 岡村さん自身「移民の話をこれだけの期間行えることは稀。さらに映画館でやれるなんて思っても見なかった。もちろん記録の責任者としてすべての場に立会います」と話す。
 1作品の上映ごとに2時間ほどのトークショウがあり「毎回違った空気になる会場では素敵な出会い、一期一会を楽しみたい。ドキュメンタリー、移民に関わりのない人こそ見て欲しい」と上映会への思いを語った。
 上映作品は次の通り。期間中は岡村氏の作品以外に2作品の特別上映、ゲストトークショウもある。
 「郷愁は夢のなかで」「ブラジルの土に生きて」「下手に書きたい」「アマゾンの読経」「あもーるあもれいら第1部・イニシエーション」「あもーるあもれいら第2部・勝つ子負ける子」「赤い大地の仲間たち」「40年目のビデオレターアマゾン編」「移住四十一年目のビデオレターグアタパラ編」「パタゴニア風に戦ぐ花」「ギアナ高地の伝言」。特別上映=「シティ・オブ・ゴッド」「アンデスの花嫁」、その他「岡村淳ひとり取材ひとり語り(特別トークショウ)」
 名画プログラムを除きデジタル上映。詳細は同映画館のホームページ(www.jackandbetty.net/index.html)で確認できる。