ヤマト商事=日本祭りで日本酒試飲ブース=「ブラジルを南米の拠点に」

ニッケイ新聞 2010年7月21日付け

 先週末開催された日本祭り。会場パビリオン内の一角にはヤマト商事(高木和博社長)の日本酒、リキュールの試飲会ブースが設けられ、賑わいを見せていた。
 今回は同祭のため白龍酒造(新潟)、一ノ蔵(宮城)、西山酒造(兵庫)、龍神酒造(群馬)、盛川酒造(広島)、梅乃宿酒造(奈良)など日本の有名蔵元6社の代表が来伯し、普通酒から純米吟醸、大吟醸、特別純米などの日本酒、ゆず、梅のリキュールなど自慢の一品が並んだ。
 ブースの前には3日間を通じて、日本人、日系人だけでなく多くの非日系人が並び、一口サイズの試飲コップを求めた。
 1849年創業の老舗、西山酒造代表取締役社長の西山周二氏はこれまでアジア各地、フランス、アメリカなど16カ国で試飲会を行った。17カ国目となるブラジルで「日本酒が受け入れられて、皆さんすごく反応が良いです。やっぱりここが南米の拠点になると思う」と今回の試飲会で手応えを感じた様子。
 吟醸酒、純米酒などの高級日本酒がひろくブラジルに知れ、人気が高まっている中で、コーディネーターのヤマト商事は9月ごろをめどにリベルダーデに日本酒、日本酒専門書、酒器、つまみなど豊富に取り揃える食品店「Kazu Sake emporium」の開店を予定している。
 同店で出される日本酒は、蔵から厳正に温度管理された低温コンテナで輸送され、日本の蔵の味をそのまま味わう事ができる。バー、茶室も併設され、試飲をはじめ、日本文化紹介のイベントも行う予定。またそこでは日本酒の資格保持者である、利き酒師が接客に当たるという。