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ニッケイ新聞 2010年7月27日付け

 サンパウロでは生きるのも死ぬのも高くつく?サンパウロ市内の9地区で、墓地の1メートル四方の平均土地価格が住宅地のその価格を上回った。墓地価格が住宅地より高いのはパラリェイロス、ジャルジン・マラジョアラ、ヴィラ・ソニア、モルンビー、ジャラグアーなど。パラリェイロスではその額は4倍近くにも上っている。また、有名人の墓碑の近くや通夜会場から近い場所となるほど値が張るそう。サンパウロでの一生はお金がかかるものになりそうだ。
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 サンパウロで経費がかかるのは生活費や墓地購入費だけではない、と思わされる事件がコラム子周辺で起きた。知人の娘さんが日曜の夕方、友人と共にセントロを歩いていて、男性7人に取り囲まれたもの。鞄をよこせと言われ、金目の物は持ってないと言ったが、ドクメント入りの財布と学生用ビリェッテ・ウニコなどを持ち去られたという。ビリェッテ再発行にはドクメントの再発行と新しいビリェッテを作り直すための料金支払が必要な上、ビリェッテができてくるまではバスや地下鉄も通常料金支払となるなど、思いがけない出費も。ショックを受けた娘さんの精神面の回復と懐具合の回復は?
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 14年W杯への準備の遅れは耳にタコが出来るほど言われているが、サンパウロ市のW杯会場候補にコリンチアンスの新競技場の名が急浮上。地下鉄や近郊電車、バスの連絡もあり、ラジアウ・レステやジャク・ペッセゴなどの幹線道路の連絡も良し。近くにはショッピングもあり、収容人数を増やせば開会式もOKとコリンチアンス。本決まりではないが、ルーラ大統領も大ファンのコリンチアンスの名がこのところ頻繁に聞かれると思うのはコラム子だけ?