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ニッケイ新聞 2010年7月28日付け

 25日にあった広島県人会創立55周年式典。日本からの出席者はないものの賑やかだった。10月の選挙を控えているからだが、出馬している安部順二元モジ市長、羽藤ジョージサンパウロ市議、西本エリオ元サンパウロ州議が出席。加えて、三谷エドゥアルド予備大佐(海軍)、谷アントニオ大佐(空軍)も会場に足を運んだほか、斉藤準一大将(空軍)、小松パウロ中将(陸軍)、柳井ジョルジ上議が祝辞を寄せた。県人会としてはなかなかの〃政治力〃といえそう!?
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 今月の県連日本祭りでは、恒例の郷土料理「辛子蓮根」を販売した熊本県人会。蓮根はグァタパラ産。約240キロを作り、ほぼ完売の人気だったという。今月中旬に来伯し、文協公演のほか、県連日本祭りにも出演した演歌歌手の原田悠里さんも熊本出身。帰国前に開いた親睦会で原田さんにも辛子蓮根をふるまったところ、「手づくりの味」と好評だったそう。
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 非政府組織(NGO)「ピースボート」の船に乗り、世界各地で核廃絶を訴える「ヒバクシャ地球一周証言の航海」に参加した被爆者らが25日、横浜港に帰港した。3回目となる今回は10人の被爆者や被爆2世が参加。4月16日に横浜港を出航し、17カ国22都市を巡り証言を続けた。ブラジルから参加した被爆者協会会長の盆小原国彦さんは、ポーランド訪問で、学生が授業でアウシュビッツ強制収容所を訪れることを知り「日本の歴史教育は足りないと感じた」と話したという。一行は広島、長崎、東京で報告会を開く予定。