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佐賀県人会=移住100年、創立55年祝う=母県から坂井副知事ら36人=1回移民、中西家の子孫も

ニッケイ新聞 2010年8月5日付け

 佐賀県人ブラジル移住百周年、ブラジル佐賀県文化協会創立55周年の記念式典が1日、聖市の同県人会館で開催され、坂井浩毅副知事、留守茂幸県議会議長ら36人の母県慶祝団、県人会係者など350人以上で節目の年を祝った。会場には初代県人会長宮崎八郎氏の娘、信江さんの家族ほか、第一回県人移民の中西貞六氏の子孫もリオやロンドリーナから駆けつけ、祖先への顕彰に喜びの表情を浮かべていた。

 記念式典には母県の副知事、議長ほか、後藤猛在聖領事、日系団体代表、羽藤ジョージ聖市議(市長代理)ほか、同県諸富町の姉妹都市リメイラ市のシルビオ・フェリキス・ダ・シルバ市長、母親が佐賀出身の上田雅三連邦最高裁判事などの来賓が出席。 日伯国歌斉唱、先亡者への黙祷に続きあいさつした吉村幸之同会会長(二世)は、100年前に15家族60人から始まった県人移住者の苦労を偲ぶとともに、「移住者は子供の学業を重視し、時に犠牲を払っても学費に充てた。おかげで子供たちは立派に成長し、最高学府の卒業生や立派な実業家も出た。私たち子供は親に感謝している」と述べ、あわせて母県慶祝団、会存続に尽力した関係者に謝意を表した。
 坂井副知事は、「移住者が厳しい環境の中奮闘努力し、ブラジルで高い評価を得ていることを県人として誇りに思う。県人会の活動も、葉隠れの里、佐賀の同郷の絆で心ひとつに尽力してきた賜物」と敬意を表した。
 留守議長も「言語に絶する苦難の道を、故郷への思いを胸に難局を乗り切り、ブラジル国民として社会・経済の発展に貢献していることは私たち佐賀県民にとっても大きな誇り」と祝辞を述べた。
 来賓あいさつに続き、県知事・議会から県人会に祝儀、会から県側、慶祝団に記念品を贈呈。県から日系団体への寄付金贈呈も行なわれた。
 その後は県人会吉村会長から5人の歴代会長に感謝状が手渡され、県の高齢者表彰。85歳以上の40人の名前が読み上げられ、西原千代さん(96)が代表して坂井副知事から賞状を受け取った。
 このほか、県から前田農場、峰農牧社に県系功労企業表彰、県人会から同県に本社がある久光製薬、リメイラ市に工場を置く味の素社の2進出企業に協賛企業表彰が行なわれた。
 最後に留学・研修生を代表して久保ミカ・カーチアさんがあいさつ。会場全体で県歌「栄えの国から」を合唱し、式典を終了した。
 式典後は来賓による鏡割りとケーキカット。辻定男前会長の発声で乾杯後昼食会に移り、出席者のにぎやかな談笑が会場を包んだ。
 45周年以来の来伯となる慶祝団員の江頭渉さん(72)は、ブラジルに住む夫人の姉を訪問した。「前回より盛大になったと思う」という江頭さん。「10年前に会った人と再会できて良かった」と話す。
 ロンドリーナから訪れた松尾進蔵さん(90、二世)は、父峰三さんが同地支部長だったこともあり、今も世話人を務める。「今年は移住百周年で特別に良かった。親たちは帰れずに亡くなったけど、私たちはおかげで2度も日本、佐賀へ行くことができました」と語った。
 舞台では琴の宮城会による演奏、県人会婦人による健康体操や慶祝団員による剣舞、日本舞踊などが披露され、最後はサンバショーで盛り上がり、閉会した。

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