やすらぎホーム=つつじ祭りに3千人=ボランティアが運営助け

ニッケイ新聞 2010年8月7日付け

 やすらぎホーム(佐々木義雄ホーム長)主催の第32回つつじ祭りが1日、グアルーリョス市の同ホームで開催された。快晴の青空、満開のつつじに迎えられた約3千人の来場者は、数多くの舞台公演、餅つきの実演販売などを楽しみ、会場は賑わいを見せた。
 同祭当日は半分のつつじが剪定中のため、残り1500本の大紫つつじが艶やかな花を付けた。
 特設舞台上での開会式は木多喜八郎文協会長、森口イナシオ援協会長、菊地義治援協理事、谷口ジョゼーこどものその理事長など30人ほどの来賓を迎えて行われ、日伯両国旗、州旗が掲揚された。
 同舞台では開会式後、リベイロン・ピーレスの傘踊り、琉球太鼓、コロニア歌手のショーなどの他、同センター寮生が踊りを披露し、来場者は喝采を送った。
 また、サンパウロ自閉症療育学級「青空学級」(PIPA)は100キロのもち米を用意。うすを使い餅つきの実演販売を行い、来場者も多数飛び入りで餅つきを体感した。味も毎年大好評で今年も完売。同祭開催前に予約を行う人もいたという。
 同ホーム裏手の「自然公園」と名づけられた雑木林では、大勢の来場者が散策するなどして、温かい木漏れ日を満喫していた。
 今年も近郊都市の婦人会、寮生の家族ら400人ほどが集まり、同祭を支えた。佐々木ホーム長は同祭終了後、「ボランティアの協力が大きかった。皆さんに感謝したい」と縁の下の力持ちたちを称えた。
 なお、当日の売り上げは5~6万レほどとなり、同ホームの2カ月分の赤字を埋めることが出来るという。