東西南北

ニッケイ新聞 2010年8月10日付け

 サンパウロ市北部のサンターナ・パルケ・ショッピングで7日夜、拳銃などで武装した7人組が宝石類を扱う店2つを連続して襲い、26万レアル相当の品を強奪するという事件が起きた。今年8件目というショッピングセンターでの強盗事件では、警備員2人が死傷。襲われた店の一つでは、5人の従業員があっという間に制圧され、金庫を開けざるを得なかったというが、店にいた私服警官は、賊が発砲したのを見て自分も発砲。前記警備員のほか、強盗の一人がケガをしたという同事件。父の日の前日で営業時間が延長されていただけに、銃声にパニックを起こした客もいたが、一般客には被害が出なかったのは幸いだった。
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 借家人契約を結ぶのには保証人という常識が変わる? 現在下院で審議されている法案は、賃貸料を給与から天引きする事で保証人が不要となるというもの。もちろん、賃貸料がバカ高くては成り立たないもので、給与額の25%までが上限という同法案が国会を通過すれば、2011年以降は保証人無しの家屋賃貸契約もありという事に。
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 サンパウロ市セントロで浮浪者や麻薬常用者の取締りが厳しくなり、クラコランジアなどにいた人々が、パウリスタ周辺などに広がり始めたという情報は聞き及んでいたが、そのパウリスタでは、浮浪者たちが入り込んで眠ったりするのを防ぐため、銀行や一般企業などがガラスの塀を作り始めたと8日付エスタード紙。リベルダーデ周辺でも道で寝ていたり物乞いをする人が増えたが、サンパウロ市経済の中心でもあるパウリスタでは、その影響がなおの事目に付くらしい。そういえば、コラム子も仕事帰りに銀行の現金引き出し機を利用しようとしたが、機械の前で寝ている人がおり諦めた経験が。