東西南北

ニッケイ新聞 2010年8月14日付け

 ベネズエラのチャベス大統領がコロンビアのサントス大統領との首脳会談で和解を認めた背景には、景気後退から抜け出せない同国経済と迫っている大統領選挙の影響ありと12日付エスタード紙。11日付同紙では、商店の陳列棚にも商品が殆んどない状態などを写真入りで伝えていたが、隣国との和解は国民の利益優先か、自分の利益優先かと聞きたいところ。
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 米国で出生地主義見直しの動きが拡大―。08年の移民とその子供についての実態調査結果が発表され、08年生まれの子供430万人中34万人が、片親または両親が不法移民である事が判明した事の反響だ。大人の中での不法移民の割合は4%だが、不法移民の子供は8%という報告に、出生地主義をとり続ければ子供に市民権を持たせるためだけに米国に不法入国する人が増える事を懸念する声が高まっている。12日フォーリャ紙には、米国に不法滞在していた時に生まれた長男が米国籍を取得したため、帰国後に妊娠した時にも米国に行き、次男を出産したブラジル人女性の記事が出たが、出生地主義利用の国籍取得は、ブラジルに来て出産し、永住権を得た日本人の例でも…。
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 流星雨が見えた! 13日未明、北半球を中心に無数の星が空を流れるのを見た人々がおり、サイトなどに写真も掲載されている。北伯、東北伯などでも見られたというこの流星雨を、天文学者はスウィフト・タットル彗星と地球が接近した事によるものと説明。1862年に米国のルイス・スウィフト氏とホレース・P・タットル氏が3日違いで観測したというというこの彗星は、ベルセウス座流星群の母天体で太陽の周りを約130年の周期で回っており、最古の観測記録は紀元前69年8月とか。