東西南北

ニッケイ新聞 2010年8月19日付け

 休暇が明けたら案件の集中審議をと約束していた下院議会が、18日午後の審議を中止した。18日の審議取り止めは、17日夜起きた、警官や消防士、監獄の看守らの下院侵入によるもの。給与調整が遅れている事に痺れを切らせての抗議行動で、警官や消防士達は18日現在も居座っている。下院議長は安全が確保できないとの理由で審議を中止した上、選挙終了までの下院審議お預けも決定。休みに入った7月以降、下院で承認された案件は1件もない…。
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 バイーア州イリェウス市の学校で、ある女性教師が生徒の髪を切って自分用のかつらを作ろうとする、おかしな事件が発覚。短髪にされて泣きじゃくりながら帰って来た娘を見つけた母親が市の教育機関に訴えて明らかになった。被害にあった女子生徒は7~10歳の6人。問い詰められた教師は「生徒の髪にチューインガムがくっついていた」と苦しい言い訳。生徒らにあっさりと否定され、目的を白状したようだ。教師が欲しがっていたかつらは、地元でたった400レアルの物だったとか。
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 サンパウロ州では、数学の出来ない生徒が補習に皆勤した場合、50レアルの褒美を与えるという案が出て物議を醸したが、セアラ州フォルタレーザ市で導入されているポ語の電話相談は、9月8日で丸30年の長期的取り組み。月曜から金曜日の8時から18時までの時間帯にポ語の教師が2人1組で対応するもので、電話1件あたりの対応時間は約3分。最近は改定されたポ語表記についての質問が多いという。インターネットの普及に従って利用者数は減っているというが、同種のサービスは、リオ州でも導入が決まり、17日付の官報に掲載された。