■訃報■土井正敏氏

ニッケイ新聞 2010年8月20日付け

 【ロンドリーナ発】ロンドリーナ本願寺仏教会会長を24年の長きに亘って務めた土井正敏さんが8月9日に急逝した。87歳だった。
 翌10日午前8時から同寺において、今月着任の堅田玄悠師の導師のもと、ルッセリア本願寺の中山哲弥師、マリンガ本願寺の高橋堅隆師、プレジデンテ・プルデンテ本願寺の井村智仁師によって告別式が営まれ、ロンドリーナの重鎮、沼田信一氏が追悼文を読み上げ、土井氏の生前の功績を称え、冥福を祈った。
 葬儀の参列者は御堂に溢れ、ロ市日系最高齢の福田ミヨさん(101歳)も車椅子で参列した。遺体は午前10時、ロンドリーナのサン・ペドロ墓地に埋葬された。
 土井正敏氏は、7歳で両親に連れられて渡伯、現ロンドリーナ本願寺の婦人会長を務める静枝夫人との結婚生活も今年10月で65周年を迎えるところだった。
 1976年、84歳で他界された父親正雄氏は、先祖からの秘伝をもって、多くの人命を救った人で、「やけどの神様」と尊敬され、ロ市本願寺の世話人としても活動された人であった。(中川芳則通信員)