ホーム | 日系社会ニュース | ブラジルで新たな刺激を=大志万学園=30年以上続く学校交流=玉川学園から第2回使節団

ブラジルで新たな刺激を=大志万学園=30年以上続く学校交流=玉川学園から第2回使節団

ニッケイ新聞 2010年8月26日付け

 大志万学園と提携を結ぶ玉川学園(東京都町田市)の第2回使節団6人が20日着聖した。10日間の滞在中、授業参加、観光、ホームステイ、サンパウロ大学(USP)訪問などを行う。
 引率者の榑松史人さんによれば、両学園の交流は30年間以上になり、隔年で訪日団の受入れを行っている。ブラジルへの派遣は08年に続き2回目となる。
 幼稚園から大学院までが揃う玉川学園。中学生から大学生までと団員の世代の幅も広い。
 期間中は毎日ホームステイ先が変り、一人9家庭を回り、USPでは日本語専攻の学生たちとの交流を行う予定。
 最年少の浅岡真直さん(14)は父親の仕事の関係で中学生まで複数の国で生活した。入学後も学校の催しで海外に足を運ぶ。今回は「色んな家を回るホームステイが楽しみ」と期待を寄せる。
 大武小夏さん(15)と竹内有紗さん(15)は共に高校一年生。
 「英語は苦手だけど、日本語が通じるから」と参加の動機を語る大武さん。竹内さんは「社会格差などに興味がある」という。
 教育学部在籍の伊藤愛さん(18)は日本語授業の手伝いが楽しみと話し、「日本との違いが知りたい。多くの人と関わり、色々と吸収したい」と語る。
 将来は外交官になりたいという渡邊修平さん(19)は高校時代の08年に第一回派遣団の団員としてブラジルを訪れている。
 「ほっとする変な感じがした」と当時を振り返り、「高校生の時とは違った視点で、生活を通じて日本との違い知りたい」と抱負を述べた。
 国際交流センター長である榑松さんは「出来るだけ多くの刺激を与え、自分の可能性に気づかせてあげるのが学校の役目。それには実際に目で見せるのが大切」と派遣の意義を語った。

image_print