東西南北

ニッケイ新聞 2010年8月27日付け

 暑い最中、道路を掃いてくれる清掃夫にお礼のビールを一杯―。サンタカタリーナ州フロリアノポリスのバールやレストラン店主達からのサービスだが、今回、ゴミ回収会社がこのサービス辞退の申入れ。アルコールが回った状態だと、道路を横断時に注意散漫になったりするし、ゴミにガラスが混じっていても気づかずケガをする事につながりかねないからとの説明で店主達が納得してくれたか…。ビールが飲めなくなる清掃夫にも、〃ご苦労さん〃との声かけや触合いを楽しめなくなる人にも残念な申入れ?
     ◎
 サンパウロ市北部で24日夜、強盗に銃撃された男性が負傷したまま車を運転、マルジナル・チエテの入り口で横転して夫婦はケガをしたが、生後20日の赤ちゃんは無傷で救出という事件が起きた。女性3人に道を聞こうとして停車した男性が銃を手にした男性接近に気づいてブレーキペダルから足を滑らせ、オートマチック車が急に動き出したもので、驚いた強盗は後方から銃を発射。3発を浴びた男性はそのまま車を運転して現場から逃げおおせたが、その後、ハンドルをとられて車が横転。車体に挟まれて身動きも取れず負傷した夫妻を救出した消防士達は、20メートル先に放り出されながら無傷の赤ちゃんを発見し歓声を上げた。被弾した男性は重体だが、奇跡的な守りを体験した赤ちゃんの運にお父さんもあやかって!
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 大気中の湿度が10%台という異常乾燥下のサンパウロ市では25日の1日だけで60カ所以上の火災が発生。州内陸部では先住民達が雨乞いの踊りを奉納するも、湿度減少傾向はまだ続く。15時頃火災発生のカルテロ・ブランコ傍ジャンジーラのペンキ工場では黒煙がもうもうと立ち上り、16時半現在も消火作業中だ。