大耳小耳

ニッケイ新聞 2010年8月27日付け

 22日の群馬県人会創立65周年、群馬県サンパウロ州姉妹提携30周年記念式典で披露されただんべい踊りは、高知のよさこい鳴子踊りや札幌のYOSAKOIソーランなどをヒントに15年前に群馬県前橋で始まったもの。老若男女が参加し、前橋の木・銀杏をかたどった鳴子を響かせて踊る。昨年の研修生小林ひでみさんが、会で教えたそうだ。県の国際課課長の小阿瀬達哉さんも「交流事業で伝統文化だけでなく、新しい文化も伝わっている」と目を細めていた。同県の留学研修制度は1965年に始まり、現在までのOBは186人。
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 長年リベルダーデ区のグロリア街で営業していた内田式アイロンがこのほど店舗をボンレチーロへ移転する準備を進めている。業務用アイロンを扱う同社と付き合いの長かった日系洗濯店も多かったのでは。リベルダーデの街路で以前よりさらに中国語の会話が聞こえてくるようになった昨今、老舗日系店舗の移転は寂しい話。
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 ボリビアのサンファン日ボ協会発行のABJ通信(月刊)はなかなか内容も充実している。今回も「大統領専用機到着」との見出しで次の記事を紹介。モラレス大統領はわざわざ仏製の専用機を購入したが、実は飛行機が立派すぎて国内に適格なパイロットがおらず、「空港に眠っている」とか。しかし、こんなことではめげない同大統領。適格なボリビア人を養成するまでは、月額2万5千ドルの高級で外国人パイロットを雇うとか。さらに「この専用機のほかに閣僚専用機、病院専用機、緊急時の救急ヘリも近い将来整備していく」とも強調しているらしい。でも「物事には順序がある」ことを教えてくれる教訓的な記事か。