子供に運動施設とパソコンを=カンピーナスの教育団体に=草の根資金17万レアル

ニッケイ新聞 2010年9月1日付け

 カンピーナスのシスタールッチ・デ・マリア・カマルゴ・サンパイオ基金による「カンピーナス学童保育所に対する施設および機材整備計画」に対する日本政府草の根・人間の安全保障無償資金協力の供与式が8月13日午後2時から、同市のシャッカラス・ボア・ビスタで行なわれた。金額は約16万9500レアルで、運動施設の建設およびパソコンの整備に使用される。
 式典には同基金のエレネ・ガーチエン会長、大部一秋在聖総領事をはじめ約100人が出席。大部総領事の挨拶に続き、ガーチエン会長は「夢であった運動施設の完成は日本政府による支援のおかげ」と感謝の言葉を述べた。
 その後は児童たちによるダンスが披露されたほか、日本文化グッズの展示会なども開かれ、来場者を楽しませていた。
 同基金は1996年に設立。約330人の児童(3~14歳)に対して年齢に合わせた幼児教育と学童教育を実施することにより、児童の親が仕事で家を留守にする間、地元社会の危険(売春、麻薬、誘拐等の犯罪)から児童を保護している。児童が増えたことで、現在は食堂の一部を利用して体育授業を行っている。また、各種学習に使用する13台のパソコンも中古のため不具合が多く、台数も不足している。今回の資金供与により、こうした状況の改善が期待されている。