ごあいさつ=池坊華道会南米支部長=島野 蝶子

ニッケイ新聞 2010年9月3日付け

 この度、池坊華道会南米支部は創立から50周の節目を迎えました。
 大きな喜びを感じると共に、はるばる日本から池坊華道家元四十五世専永宗匠、野田学・特別派遣教授をお迎えし、この日を迎えられたことを大変喜ばしく、そして誇りに思います。
 記念花展開催には、在サンパウロ日本国総領事館、ブラジル日本文化福祉協会、ブラジル書道愛好会、サンパウロ市文化センターを始め、皆様のご協力があったことをこの場をお借りしまして厚く御礼申し上げます。
 半世紀の長きにわたり、南米ブラジルにおいて日本文化―生け花―は、継承されて参りました。歴代の支部長方々の絶え間ない努力と断固たる決意によって築き上げられたことであることを思い返すとき、強い尊敬の念を感じずにはいられません。
 伝統を受け継ぎ、次世代に伝え、日系社会に限らず、非日系人にも広く池坊生け花の心を伝承していくことこそが私達の務めであり、生け花が持つ美しさをこの国に根付かせていくことを大きな喜びとしてこれからも活動していく所存です。
 池坊華道会南米支部の明るい将来を期待、確信致しまして、私の挨拶とさせていただきます。