東西南北

ニッケイ新聞 2010年9月9日付け

 ドシエー事件で毎日の様に労働者党(PT)や同党の大統領候補ジウマ・ロウセフ氏批判を繰返していた民主社会党(PSDB)のジョゼ・セーラ氏が7日、ドシエー事件についての論議はPSDB党首に任せると発言。党関係者や娘の個人情報が勝手に閲覧、利用されたとあっては心中穏やかでないのは当たり前だが、8日にはセーラ氏の婿の情報も漏洩とのサイト記事。民主主義や個人のプライバシーをも揺るがすような事件なのに、調べようとしたのは同姓同名の別人だったとの苦しい言い訳や、マウアの会計士は党員登録されてなかったとのPT側の釈明が選挙裁判所の説明で覆ったとかといった記事を読むと、真実はどこに? と素朴な疑問も湧いてくる。ルーラ大統領はジウマ氏に火の粉が降りかからないよう楯となるつもりらしいが、継続性を望む国民は、何を見てどう判断する?
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 集中力不足や居眠り運転の原因となる日中の眠気に悩む人は5%もいるという。サンパウロ総合大学付属病院の調査によると、生産性の低下や命の危険にもつながる日中の眠気の原因は様々。発熱同様、何らかの病気が原因となる場合もあるため、日中も眠気に襲われる事が多い人は医師の診断を仰いだ方がよいという。コンピューターや携帯電話の普及で、職場を離れてもインターネットで仕事するなど、プライベートな生活と仕事の境界線が薄れ、仕事に費やす時間が従来以上に伸びる傾向があるという記事も出た事もある。携帯電話の利用者の中には、何台かの携帯電話を常時携行し、忘れたりするとパニックになるという人もいるという。情報過多社会とは以前から聞いていたが、肉体的、精神的な健康を損なう様になったら、機械化や情報処理化も本末転倒では…。