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東西南北

ニッケイ新聞 2010年9月11日付け

 9日夜はルーラ大統領やメルカダンテ氏と共にサンパウロ州リベイロン・プレットで選挙キャンペーンを行う予定だった労働者党(PT)のジウマ・ロウセフ大統領候補が、初孫誕生で参加取り消し。南大河州ポルト・アレグレで9日朝生まれたガブリエルちゃんは一人娘パウラさんの子供。選挙用サイトに孫を抱いた写真と共に祖母になったばかりの同氏支持を呼びかける言葉もあったのを見た人の一人は、キャンペーン参加中止を報じた記事に「(過重日程を理由に)公開討論会も欠席したのに、孫誕生は即知らせ、キャンペーンにも利用とは。サイトには国民に対する政策等を載せるべきだ」と書き込んでいた。
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 8月29日にサンパウロ市カンポ・リンポの病院で死亡した新生児は、早産で肺の成育が未熟であったのが原因で死亡したとの鑑定書が9日に出た。妊婦が14歳で早産の上、超音波検査と妊婦が記載した週数が異なるなど、いくつかの問題が重なった事件だが、体に残っていた内出血の痕と遺体の送り先を誤った点などには何の言及もなし。出産に立ち会った医師2人は無罪放免となるかもしれないが、病院側の責任は?
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 サンパウロ市イピランガの独立記念博物館の入り口が正面ではなく横からになった。120年の年月を刻む建物に傷みが見えてきたためで、現在は詳細データの集計中で、修復工事は来年からの予定。

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