立命館アジア太平洋大学=ブラジルからも留学を=松本さんが学生募集で来伯

ニッケイ新聞 2010年10月1日付け

 大分県にある立命館アジア太平洋大学(APU)入学部の広報担当、松本育恵さん(29、滋賀)が学生募集を目的に先月25日からブラジルに滞在している。
 同大は2000年に開学、03年には大学院も開設した。奨学金制度も設け、日・英語いずれかを選択して専門分野を学ぶ。現在、院も合わせ約5000人の学生が在籍し、全体の4割がアジア、太平洋地域を中心とした国際学生と呼ばれる留学生だ。
 世界122カ国から生徒を迎えているが、ラテンアメリカ出身者は全体から見て少なく、ブラジル籍の生徒はこれまで1人だけ。そんな中、ブラジルから海外へ留学する人が増えている現状をふまえ、今回の派遣が決まった。
 松本さんは、ブラジルでの生徒募集は「まだ手探りの状態」としながら、「国際学生の多くが日本に何かしら関係ある人たち。大きな日系社会のあるブラジルでは日本に親しみのある人も多いのでは」と期待を寄せる。
 高校時代、草津市で日系ブラジル人に日本語を教えるボランティアをした経験があり、「日系人の方にぜひ日本で学んでほしい」とその思いは熱い。
 松本さんは10日間滞在し、同校インターンシップの経験がある村上クラウジアさんと共にインターナショナルスクールなどを中心に広報活動を行なう。29日は県連を訪れ複数の県人会会長らに説明を行った。
 同校の詳細はホームページ(www.apu.ac.jp)で見ることができる。